住宅の火災保険について

こんにちは。
FAMILY-HOUSEの岡根です。

家を建てる際には、ほとんどの方が火災保険に加入しますが、この
火災保険に関してもお客様からご相談をいただくことが多くあります。

ちなみに、火災保険への加入は義務ではありませんが、「入った方が
いいの?」と聞かれた場合には「必ず入るべき」とお答えしています。
タバコの火などといった些細な原因であっても、家を全焼してしまうことが
ありますので、必ず加入するべきだと私達は考えています。

多くの方が家を建てる際には住宅ローンを利用されますが、住宅ローン
契約時には、金融機関(銀行など)から火災保険への加入を
求められます。
これは、利用者と金融機関の双方を守るために、火災保険が必要であると
考えられているためなのです。

なので、火災保険には加入することを前提として考えていただき、加入する
際には「保険の種類」「基本補償の範囲」を考慮すると良いです。

まず保険の種類としては、一般的に「建物のみ」、「建物+家財」、
「家財のみ」の3種類から保険商品を選びます。
住宅ローンを組む際に、金融機関から指定される火災保険の条件に、
家財の保険は含まれていない場合が多いので、家財保険付きの補償に
するかどうかは、加入者の価値観次第です。

一般的には、子供がいるなど居住人数が多いほど家財保険の必要性が
高く、また、加入者の年齢が高いほど、家財の総額が増える傾向が
あるため、家財保険の設定金額の目安も高くなります。

次に、基本補償の範囲に関してですが、火災保険では基本補償の範囲が、
大きく以下の5項目のリスクに沿って決まっています。

火災リスク:火災、落雷、破裂・爆発など
風災リスク:台風などの荒天、豪雪、風災、雹(ひょう)などによる外壁・屋根・
窓ガラス・付帯物の損傷補償など
水災リスク:台風、ゲリラ豪雨、大雨などによる洪水や土砂崩れなど
日常災害リスク:盗難、給排水設備の事故による水濡れ、デモによる破壊
行為、外部からの物体衝突など
その他の破汚損リスク:上記以外の損害、汚染等(居住者による過失を
含む補償プランも有)


具体的な範囲としては「火災」「落雷」「破裂・爆発」「風災」「雹災」「水漏れ」
「水害」「盗難」「衝突」「騒音」などなど、、、といった具合です。

一般的な火災保険は、様々な補償がセットされているパッケージ型の
火災保険が多く、一戸建て住宅には必要のないと思われる補償などに
ついても火災保険にセットされている場合もあります。

ただ、高台の一戸建て住宅にお住まいの方の場合、床上浸水等の心配は
いらないですとか、水漏れは住宅設備に保証がついているので不要
ですとか、風災は建物だけで家財まではいらないですとか、盗難は家財
だけでよいとかそうしたニーズも多いと思います。
このような場合、例えば通販型の保険だったりすると、カスタマイズ性が
高く、不要と思うリスクを省くことができたりもします。

とはいってもやはり対面で加入したほうが安心、という方ももちろん
いらっしゃいます。

私達は、建てるお家や土地の状況、そしてお客様のニーズまでを考えて、
火災保険のオススメの基本補償の範囲などについてもアドバイスさせて
いただいています。

奥様に人気の装備6

こんばんわ。
FAMILY-HOUSEの岡根です。

お客様と家づくりに関してお話を進めている時、キッチンについての
内容になると、ほとんどの場合奥様が主役となります。
確かに、お料理をする旦那様が多くなってきたとはいえ、ご家族の中で
最も長い時間お台所に立つのは、まだまだ奥様な場合が多いようです。

ショールーム見学に行っても目をキラキラさせているのは奥様で、
あれも良い、これも良い、とうろうろしている間に、ご主人は少々
手持ち無沙汰に・・などという光景もよく見かけます。

今回は私たちがご相談させて頂いている時に、奥様の多くが重視される
キッチンの素材についてお伝えします。


≪キッチン(人工大理石とステンレス)≫

まだまだキッチンの素材として主流のステンレスと、最近特に奥様に人気の
人工大理石。この2つにはそれぞれどんな特徴とメリットデメリットが
あるのでしょうか。

「人工大理石」
略して「人大」とも呼ばれる人工大理石、実は「人工大理石」と
「人造大理石」の2種類あるのです。
何が違うのかというと、

人造大理石・・・天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で固めた半人工素材
人工大理石・・・アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材

このように半人工素材なのか、完全に人工素材なのかというところです。

コスト面でも、大理石→人造大理石→人工大理石という順に下がっていきます。

この人工大理石が奥様に人気な最大の特徴としては、なんといっても
見た目がオシャレというところでしょう。石目調、砂目調のデザインや
マットでツルツルな質感まで、色・デザインともに沢山ラインナップが
出ています。
キッチンの作業台というよりはインテリアのカウンターに近い感覚で
使えるので人気があります。


また、樹脂を型に入れて作るため、キッチンのカウンターと部分シンク
部分に継ぎ目のない一体感を表現することができます。

ちなみに、継ぎ目というのは最も汚れがたまりやすい部分であり、これが
無いことで掃除がしやすく、清潔感も出せます。

反面、人工大理石のデメリットとしては、熱に対してあまり強くないことが
挙げられます。洗面所やお風呂場程度の使用ではあまり問題となることは
ありませんが、キッチン台に使っている場合、熱いフライパンなどは直接
その上に置かずに鍋敷きを使うのが良いです。

また、固くて重いものを落としてしまった場合など、ステンレス素材は
素材自体が凹んだりして素材が衝撃を吸収しますが、人工大理石では
まれに割れてしまうこともあるため、注意が必要です。

「ステンレス」
一般的にキッチンの素材として良く知られているステンレス。
その強みとしては、熱や汚れ、サビに強いということが挙げられます。
もともとステンレスは医療器具にも使われる衛生的な素材であるため、
臭いもつきにくい事からキッチンの素材としても優れているのです。

このように、機能性においてはステンレス製のキッチンの方に分が
あるようです。

しかし近年はキッチンを「食事を作るための離れた空間」
というよりは、「リビングのように家族みんなで生活する空間の一部」
というように捉えているご家庭が多いようです。

そのため、人工大理石とステンレスを比べたときに、機能性においては
ステンレスの方がやや高いようにも見えますが、やはりデザイン性の光る
人工大理石の人気が非常に高まっているようです。

機能性とデザイン性、どちらも生活においては重視したいものですが、
そのご家族ご家族によって、どちらをより重視するかは変わってきます。

私たちがお客様と、お家の仕様を考えていく際には、より深く
ライフスタイルについて伺った上で、後悔の無い選択となるようご提案
させて頂いています。

水害に備えた家づくり

こんにちは。
FAMILY-HOUSEの岡根です。

大地震以降、家づくりにおける地震に向けた対策について、
お客様から伺うことが多くあります。

また、最近ではそれに加え、中国地方での水害から、
水害に対するご相談も多く頂戴します。

お家を建てる際には、洪水や浸水といった水害も決して「自分には関係の
無いこと」と思わず、水害による被害をどう避けるかといったことも、
しっかりと考えておくのが、非常に大切です。

家を建てる際の代表的な水害対策としては、盛り土があります。
敷地全体に土を盛って、敷地自体を高くするのです。

水は高い所から低い所へ流れるため、敷地自体を高くすれば、
家全体を水害や洪水といったような水害からお家を守ることができます。

お家を立てる土地が、周囲の家や道よりも、低くなっている場合には、
是非ともやっておくべき工事です。

ただ、住宅地などでは、隣のお家の日当たりを妨げないよう、
屋根の高さの制限があったりもしますので、高さを上げるのにも限度は
あります。

また、盛り土は土なので、それ自体の自重が重いです。そのため地盤が
弱いところでは、逆に沈んでしまう原因となってしまう可能性もあります。

河川に近い場所などは、地盤の弱い低地であることが多く、盛り土をして
家を建てる時は、その土地の特性と周囲の状況をよく考慮する必要が
あります。

他には、家の床を高い構造にする、という方法もあります。
住宅の基礎の部分を、通常よりも高くすることで、家自体を高くするのです。

家を建てる時は、まずコンクリートなどで基礎を作りますが、この基礎を
通常よりも高く作ることで、洪水が起こってしまった時などに、床上まで
浸水しまうのを防ぐことができます。

ただ、基礎を高くして床を高くする構造の場合、床上浸水は防げても、
床下浸水の可能性は十分にあります。
ちなみに、床の高い構造は、水害対策以外にも、湿気対策としても
有効です。

なお、この「床上浸水」と「床下浸水」の違い、文字通りお家の床下までの
浸水で留まったのか、床の上まで浸水してしまったのかというものです。

床下浸水の場合は、基本的な対処としては3つ
1.排水・・・床板や畳を外し、溜まった水や泥をかき出します。特に泥が
残っているとにおいの原因にもなるため、隅々までかき出し、真水で
洗い流します
2.乾燥・・・生乾きのままだとカビや臭いの原因になってしまうため、
扇風機などを使い、しっかりと場合によっては1週間以上かけて乾燥
させます
3.消毒・・・洪水など外からの水で浸水してしまった場合、浸水した水に
下水や汚水が混じっていることが多々あります。すると雑菌が繁殖しやすく
感染症の原因にもなり得るため、排水・乾燥をさせた後にはしっかりと
消毒する必要があります
以上です。

一方、床上浸水の場合は、床下浸水と比べて被害ははるかに大きく
なります。被害額は床下浸水の7倍にものぼると言われ、2階まで
浸水してしまった場合などは、建て替えを視野に入れなければならない
場合もあります。
床上まで浸水してしまうと、水に浸かった部分やものは、洗ったとしても
ひどい臭いが取れず、床置きの電化製品や家具・リネン類をはじめ、
壁紙やクッションフロアなども交換や張り替えが必要になる場合が
多いです。

このように最悪でも床上浸水を防げるよう、私たちが家づくりの相談を
する際には、建築場所と家の床の高さなどを加味しながらお話しを
進めさせていただいています。