知ってましたか?外壁の種類のメリット・デメリット
家を外から見たときに、最も目につく部分の一つが「外壁」です。
屋根とともに、住むお家のデザインを形作っています。
黒や白系の外壁のお家はスタイリッシュになりますし、赤やピンクがかると
ファンシーに、茶色っぽいと温かみが感じられます。
では、この「外壁」にはどんな材料があって、どんな特徴が
あるのでしょうか。
今回は私たちがお客様にご説明させていただいている「外壁」の種類と
特徴をお伝えします。
<窯業系サイディング>
窯業系サイディングとは、セメントに繊維などを混ぜて板状にした
14~16mmほどの厚さ(地域によって例外あり)の外壁材です。
コストパフォーマンスが高く、7~8割の住宅にはこの外壁材が使われて
います。豊富なカラーバリエーションやデザインも魅力です。
3,000~10,000円/㎡が目安で、5~7年でシーリング(継ぎ目)の劣化を
チェックし、必要に応じて塗装を塗り替える必要があります。
・親水性サイディング
窯業系サイディングの中でも特別な塗料を塗布し、雨のような水で汚れを
落とすサイディングです。15~30年の耐用年数があります。
・光触媒サイディング
親水性サイディング同様、特別な塗料を塗布し、太陽光の力で汚れを
分解し、雨で流すサイディングです。耐用年数は親水性サイディングと
同じくらいですが価格は2割ほど高くなります。
○メリット
・バリエーションが多い
・コストパフォーマンスが良い
・防火性が優れている
・工期が短い
△デメリット
・防水機能が無い
・蓄熱性が高い
・シーリングのメンテナンスが必要
<金属系サイディング>
金属系サイディングは、スチールやアルミを主な材料とした、15mm程度の
厚さの壁材です。軽くて建物にかかる負担が少ないので、重ね張りで
リフォームに使われるケースも多いです。ただ表面が薄いため、キズつき
やすいデメリットもあります。また、金属製ということで凹凸を大きく
できないため、シンプルでスタイリッシュなデザインが多いです。価格は
アルミニウム製が5,000~8,500円/㎡、ガルバニウム鋼板製が
3,500~6,000円/㎡程度が目安です。サビにくい加工はされていますが、
10~15年での再施工を目安とします。
○メリット
・断熱性が優れている
・耐震性が優れている
・耐凍害性が優れている
・コストパフォーマンスが良い
△デメリット
・傷がつきやすい
・サビが発生しやすい
・酸性雨、塩害被害を受けやすい
<タイル>
粘土や石材を細かく砕き、焼き固めた外壁材で耐候性や耐久性、
メンテナンス性に非常に優れています。サイディングを下地に使い、
その上に外壁タイルを接着剤で貼り付ける工法が主流であるため、
サイディング+外壁タイルで二重に初期コストがかかります。しかし
メンテナンスのコストまで含めると20~30年程度でタイルの方が
割安になるようです。タイルの一番の特徴は、高級感と耐久性です。
○メリット
・耐傷性が優れている
・耐水性が優れている
・耐候性・耐汚性が優れている
・耐久性が高いためメンテナンスフリー
△デメリット
・初期費用が高い
・施工の難易度が高く、職人の熟練度が左右
・剥離した場合の危険性
<セメントモルタル塗り>
いわゆる「塗り壁」の一つで、工場で作られた製品では出せない、質感や
無限の表現が魅力的です。継ぎ目がないため、一体感のある外観を
表現できます。防水シートの上のラス張り(金網)下地に下塗り、中塗り、
上塗りの3回塗装をしますが、職人さんの熟練度によって仕上がりが
変わってきます。
○メリット
・デザイン性が優れている
・耐久性が優れている
・シーリング劣化の心配が無い
△デメリット
・防水機能が無い
・ひび割れが起こりやすい
・汚れが目立ちやすい
<羽目板>
木材を使った外壁材です。反りや乾燥収縮が起こりにくく、比較的水に強い
スギやヒノキを使います。暖かみがあり、趣のある外観に仕上がります。
ただ、住宅密集地では火災対策を講じる必要があるので、使用が制限
されているケースも多いです。また、板を一枚ずつ張っていくため、職人の
技量も重要であり、それによって施工費も上下します。
○メリット
・環境にやさしい
・メンテナンスを行えば耐久性が極めて高い
・張り替えが簡単
・重量が軽いため家への負担が軽い
・調湿効果がある
△デメリット
・メンテナンス(塗装)が定期的に必要
・日差しに特に弱い
・自然素材のため、模様に若干のバラツキがある。
・動きのある素材のため伸縮が激しい
・メンテナンスの頻度が他の外壁より多い
・燃えやすい
それぞれの外壁の特徴を良く理解していただき、お客様の好みや
ライフスタイルにマッチしたものをご利用頂けるよう、私たちは時間をかけて
お話させていただいています。